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「ああーーーーーっっ!!」
 由美子の身体は3メートル以上吹っ飛ばされ、仰向けに地面へ叩き付けられる。手足をのたうち苦しみ悶える由美子。ブルマーの股間にみるみると染みが現れる。
「あっ…あっ!ぁぁ…」
 力尽き気を失った少女の四肢がダラリと投げ出される。股間はすでにグショリと濡れ、冷たいコンクリートに生暖かい水溜りが広がってゆく。ここは人気の少ない裏門の手前。倒れた副部長の周りには既に10名以上の部員が転がっている。その中には巨体の芳江が泡を吹いてノビている姿もある。全員ともレオタードの前面が大きく裂けて胸が露わになり、失禁してブルマーと地面に地図を描いている。全身のひどいあざは闘いの激しさを物語る。
 ただ1人残された部長の恵美は信じられない面持ちでこの惨状を眺めた。彼女の前には眼鏡をかけた1人の女生徒が立っている。身軽な体術を駆使して幻惑する武闘体操部員たちを次々と倒して息にも制服にも全く乱れが無い。身を震わせて歯噛みする恵美。
「冷子、あんたタダの漫研じゃないね!?」
 もともとおかしな話ではあった。同級の鬼塚冷子を下校時に襲えという命令。それも体操部全員でかかれとは、いかに戦闘ランクの低い自分の部でも合点が行かなかった。相手は冴えない文化部、それも卑しい漫画研究会なのである!
「ただの漫研よ、恵美。いえ、『闇の生徒会』の手先、武闘体操部長、田中恵美!」
「おのれっ!」
 倒れている少女たちが身に着けている紺色のブルマー。そこには目を模した不気味なエンブレムがワンポイントであしらわれている。これこそ「闇の生徒会」を表すシンボルである。学園を影から支配するこの秘密結社は全ての運動部をその支配下に収め、文化部に対する苛烈な弾圧を行っているのだ。新聞部を中心とした文化部会は懸命に抵抗するが「剣はペンよりも強し」というのが現状だ。組織の頂点に君臨する「闇の生徒会長」の正体は不明だが、その命令は絶対である。失敗は体で償わねばならない。噂によればそれは想像を絶する恥辱と苦痛であると言う。事実、今までの失敗者は例外無く退学、その後の消息は不明である。恵美も退くわけにはいかないのだ。
 身構える恵美。真紅のブルマーは部長の証しである。
「恵美、あなたとは同じクラスだし、今なら見逃してあげるわよ」
「フン!軟弱で軽薄な文化部に情けをかけられるほど落ちぶれちゃいないわよ」
 そういうと獣のように恵美は跳びかかった。冷子の周囲を変幻自在に跳び回りながら拳や蹴りを矢継ぎ早に繰り出す。それらの攻撃を体さばきだけで楽々とかわす冷子。
「やれやれ跳んだり跳ねたり忙しい…ホレ」
 冷子の拳が恵美の脇腹をえぐる。
「あぐっ!?」
 苦痛に身をよじらせながら辛うじて跳び離れ、恵美は体勢を立て直す。まるで赤熱した鉄を押し付けられたような一撃だ。呼吸が大きく乱れ、思わず喘ぎが漏れる。
「バカな!このあたしがこんな眼鏡ブスからくらうなんて!!」
「ひでー言いよう…。あのね、あたし部活は漫研だけど、お父さんが不二流古武術の伝承者でね、小さい頃からそれを仕込まれてるの」
 呆然とする恵美。そんなバカな話があるだろうか?だが相手の実力はそれを裏打ちする凄まじさである。まさか、しかしこれでは…。
「あんたは『かませ犬』なのよ、捨て駒」
 その一言が恵美の憎悪を爆発させ、無謀な攻撃へと駆り立てた。
「なめんじゃないわよぉぉぉ!!」
 だが真正面から打ち合うのはあまりにも軽率だった。限界まで鍛え上げられた鉄の拳の前では恵美の格闘術などモノの役にも立たない。一方的な激しい打撃が全身に浴びせられる。
「あうッ…おふ!、っぐっっ!」
 いかに訓練されているとはいえ冷子に比べれば恵美の肉体は常人とそう変わらない。柔らかな肉に次々と拳が食い込み、その度に体表が激しく震える。数秒の猛攻を受けると恵美はフラフラになり、弱々しく両手を構えているものの実質的なガードがガラ空きだ。そこへとどめの一撃。両の掌を揃え、相撲で言うところの両ハズで相手の胸に叩きつける。不二流の奥義、「心臓破り」だ。文字通り打面からの衝撃波で敵の心臓を破裂させる技だが、もちろんそんな事をすれば殺人になってしまう。冷子はエネルギーが全身へ均等に散るよう打ち方を加減している。それでも衝撃の起点である胸の部分を中心に黒いポリエステル繊維は散散に吹き飛び、巨大なハンマーで殴りつけられたような衝撃が恵美の全身を駆け巡る。
「ごふうっっ!!!」
 先に吹き飛ばされた副部長の由美子や他の部員と違い、恵美はどうにか踏み止まったが既に勝負はついていた。立ってはいるものの全身の激しい痺れに今にも意識を失いそうだ。その時、生暖かい異質な感覚を恵美は下半身に覚える。
「あ…ハァ…こ、こんな…」
 なぜあの技で倒された部員がみんな失禁したのか、その理由が恵美にも今わかった。頬を紅潮させて必死にこらえようとするが、けじめを失った蛇口からはとめどなく小水が溢れてくる。内股をつたう液体の感触とともに、恵美を支えていた最後の闘志も恥じらいに押し流されて行く。彼女はよろよろと仲間の倒れている方へ歩く。
「ゆ、由美ィ…ごめん…」
 恵美は横たわる由美子の上に折り重なって倒れる。ほのかに漂う汗と尿の匂いの中で恵美の意識は闇に落ちた…。

 ブルマー&セーラー服で「ブルセラ」ですからブルマー&レオタードはやはり「ブルレオ」でしょうか?(笑)熱狂的な愛好者も数多いブルマーですが、コスチュームとしてはかなり扱いにくいネタですね。そもそもブルマーって非常にエッチくさいものの実はそんなに美しくも可愛いくもありません。あれははいている女の子の半熟な色気を異形な形で曝すからこそ興奮するのだと思います。だから中身の女子○○生と不可分なところがあり、メイドやナースほど融通がきかないのです。これはスクール水着やセーラー服も同じ。とするとやはり素材を活かせる舞台は学園モノという事になるでしょう。
 レオタードの上からブルマーというこの格好、私の通っていた中学や高校で体操部の女の子が実際にやっているのを何度も見かけました。日常の練習では普通にしている格好だったようです。生レオタだと恥ずかしいのでしょうか?イマイチ知名度の低いとりあわせですが個人的には悪くないと思うんですけどねー。この絵には描いてありませんが、倒した女の子からブルマーを剥ぎとり、その下からレオタードに包まれた下半身が現れる、という展開もいいでしょう。どういういきさつでそうなるのかは考えてませんけど(笑)。
 それから「失禁」。もう今までに何度か描いてますが、水溜りまでシッカリと描き込んだのはこれが初めてですね。私にとって失禁は「負け」の象徴なのです。しかも格の低いやられ役にこそ相応しい痴態で、動物的レベルでの戦意が挫け、自分の存在を放棄した事を表します。性行為以外でこんなに無様で下品な姿を女性が曝す。これはほとんど「ヤラレ女」だけの醍醐味です。
 今回は4人!ようやくザコっぽさのある絵になった気がします。でも仕上げが粗くなってしまいました。背景は言わずもがな(笑)。あ、そういや横長の絵はこれが初めて。


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