「くそっ!覚えていろ!」
形勢不利と見たミッドナイト・バットが夜空に飛び立つ。
「逃がすもんですか!」
ミミの背中に純白の翼が生える。後を追い彼女も飛ぶ。その力強い飛翔は敵との距離をみるみると詰める。気配に気付いた女怪人が振りかえる。
「な、なにっ!?」
思わぬ追跡にうろたえるミッドナイト・バット。
「ミッドナイト・レディースの手先、覚悟っ!」
ミミが魔法のステッキを構えると、それは細く優美な剣に変わる。
「エンジェル・ファイネスト・フラッシュ!!」
一直線に突進するミミ。
「うわぁーっっ!!」
ミッドナイト・バットの顔が恐怖に引きつる。聖なる光に包まれた刃が逃げようとする女怪人の胸を背後から貫く。
「ああぁぁぁぁぁーーーっ!!」
身をよじる怪人の全身が赤い光に包まれ、絶叫の余韻を残して消滅する。敵の最期を見届けるとミミは顔がぱっと輝く。
「やったわ!これで一件落着ねっ!」
こうしてマイティエンジェル・ミミによって、秘密結社ミッドナイト・レディースの野望はまたもや断たれたのだった。
もう逃げようとしているのに見逃してもらえず斃されてしまう。惨めですねぇ。でも好きなんですよ、そういう展開。もう戦意はすっかり挫けてるくせに負け惜しみに作例のような捨てゼリフなんか吐くと更にカワイイですね。追われている事に気付いてビビったりするのも味付けの1つです。追い討ちでとどめを刺している事例としては旧アニメハニーのスピンクローなどがありますね。
それにしても、ここに展示している私の絵で仮にも背景付きというのは初めて、人物が複数描かれているのも初めてですね。…情けない。