みどりちゃん危機一髪!

 元祖に比べてちょっと知名度の低いゲルショッカー戦闘員。アメコミ調のド派手な戦闘服は今振り返るとかなり奇抜で個性的。明るい色の衣装は陰影がはっきりするので黒とはまた違った魅力があります(絵だとあまり変わりませんが)。もう1つ特徴的なのは、あの際立った柄。前から見ると目立つけど後側は地味な青1色。なにか自分を強く見せるための虚仮脅しにも見え、そこが下っ端臭く、また、この鮮やかな対照が前後の印象に大きく異なった魅力を与え、とても面白いと思います。
 さて、少年ゲルショッカー隊の女の子を除けば実際には登場しなかった女ゲルショッカーです。自分で描いといてなんですが、けっこう侮り難いですね、このネタ。本家に倣って顔出し&メイク(まあ、私の絵は大雑把なので表情の見えないフルマスクでは厳しいという実際的な理由もありますが…)。色合いを整えるため金髪にしました。あとは元ネタの男戦闘員と同じ、のはず…。バックルこそショッカーに比べると地味ですが、赤い幅広ベルトは悪くありません(とか言ってバックルの意匠がよく判らなかったのでかなりごまかしてますけどね)。それにしてもオールタイツってレオタードとはまた違った色気がありますね。

 今回の主眼はもう1つ、「看護婦化け」。女性の変身・変わり身というのは古来より定番の仕掛けですが、中でも悪役のそれは基本的に「騙し」の手段であり、魅力の本質がより解り易く思います。特に化けるのが看護婦や尼僧など、「優しさ」「献身」を象徴するような職種の場合、正体を表した時との落差がたまりません。それを意図してかどうか、「仮面ライダー」「同V3」「イナズマンF」など、特撮系女戦闘員だけに限ってすら実例がいくつもあります。

 実はゲルショッカー戦闘員には以前からだいぶ惹かれていました。資料としてかなり前に買った「仮面ライダーカード」という本に戦闘員の写真が数多く掲載されていて、ゲルショッカー戦闘員の意外な魅力に気付いたのです。おそらくそれは優れたカットが多かったせいもあるのでしょうが、「これで女戦闘員がいないのは惜しい」と思っていたところ、とある特撮系サイトの小説にゲルショッカー戦闘員(もちろん♂ですが)がライダーキックでやられて爆発する場面があり、妙にそそられたので今回の落書きにいたりました。死ぬと爆散する戦闘員は主なところではキカイダーくらいでかなり少数派ですが、必殺技をくらうと怪人同様に爆発してしまうのもアリですね。いつもは普通に倒れるだけの下っ端が過剰な暴力でより無残な死に方をするのは良いアクセントになりますし、下っ端戦闘員のショボい爆発には独特の風情があります(戦闘員爆発を見たいのなら「キカイダー01」がお薦めです。女戦闘員も一応いますが全てニセモノ。悲鳴はちゃんと女性の声で、しかも非常に好みなんですが…)。