「私たちの秘密を知られたからには死んでもらうわ」
「君にそれができるかな?」
「女だと思って甘く見ない方がいいわよ」
「あいにく改造人間の性別に興味はないんでね」
「なんですって!おまえは何者?」
「エネルギー衝撃波ァーっ!!」
「キャァーーーーーっっ!!」
衝撃波で戦闘服を弾き飛ばされた戦闘員は
その場にしゃがみこんでしまった。
「ヒ、ヒィ…!!」
「心配するな、服だけだ」
「あ、あぁ…」
「死ぬのが恐ろしいのか?
少しは人間らしい感情が残っているとみえるな」
少年の能力も恐ろしかったが、
その一切暖かみのない非情な声は女を総毛立たせた。
「…大の大人が漏らしたのか?みっともないヤツだな」
「ウ、ウウゥ…」
女は恐怖と羞恥に肩を震わせ、嗚咽を漏らす。
「なら僕の質問に答えてもらおう。
さもなければ今度はおまえの肉体が飛び散る事になるぞ」
落書き帳から収録。