次々と敵を倒し3階への階段の前までたどり着いた少年の前に、この階のボスである女拳法家が立ちふさがった。
「よくここまで来たあるよ。でもこの私は簡単には倒せないあるよ!」
「えー、ちょっとがっかりだよ。女拳法家といったらもっと色っぽいと期待してたのになあ。悪いけど手加減しないからね。」
確かに彼女の体からはおおよそ色気のようなものは感じられない。
「失礼なやつあるね。この蹴りをくらうある!」
「へっ!そんな蚊がとまるような蹴りをくらうやつなんていないよ、おねーさん!」
次々と繰り出される蹴りをすいすいとかわす少年。
「それじゃあ、こっちからいくよ。覇〜!七連拳!!」
解説 七連拳
どんな相手でも7発の拳で仕留めるという必殺技。通常の敵は、1、2発この拳を受けた時点で倒れる。この拳を受けた部位は陥没し、内臓器官にも大きなダメージが与えられる。とどめの一撃は通常、敵の弱点に決まることが多い。今回、敵は女性であるが、少年にとって悪者に男も女もない。
「ひゃりらあー」
少年の拳が女拳法家の体をとらえる。一、ニ発目は胸に、三、四発目は腹に、五、六発目は下腹部に命中。肉付きのよい体に食い込んだ拳は彼女の動きを止めた。体の内部でも何か異変が起きているようだ。
「ぐうう、体がああ」
少年が決して狙ったわけではなかったが、タイミングが悪かった。とどめの七発目の拳は足をあげ全く無防備となった’あそこ’へ命中した。おまけに激しい動きで女拳法家のパンツのひもがちょうど解けたところであったため、まさに’直撃’である。
「あいや〜、やられたある」
上からダメージを与えられていたところに、とどめの一発。この刺激が引き金となったのか、女拳法家の肛門から激しい音とともに’うんち’が勢いよく噴出した。
「悪いね、おねーさん。先を急がなければいけないので、勘弁してね。」
少年は階段を駆け上がり上の階へと走り去った。階段の下には、大の字で’うんち’を漏らして倒れている女拳法家の姿が残された。悪いやつの最期はいつも悲惨なものである。
厳しい修行を積んだ少年にとって、彼女は全く相手ではなかったのだ。